“東洋と西洋の出会い”をキーワードとして1996年に創刊された『Art Maison International』。
それは、現代日本美術を総括的に紹介する国際美術書籍です。
海外の美術関係者たちに才能を認められている日本の芸術家の作品を、ハイレベルな美術印刷で誌面の許す限り数多く掲載しています。
創刊25年という記念すべき年を迎えた今回、初めて掲載作品をウェブ・ギャラリーでも公開することになりました。
このページをご覧になることで、世界に誇るべき「日本美術の今」をぜひ体感してください。

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新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、我々の生活を大きく変えてしまいました。テレワークやリモート授業、巣ごもり生活など、その影響は様々な方面に及んでいます。アートも例外ではありません。日本では、2020年4月7日の緊急事態宣言の公示前後にかけて多くの美術館が休館となりました。現在(2021年4月30日)は、ほとんどの美術施設が営業を再開していますが、人と人との接触が多いワークショップなどイベントの自粛は続き、以前のような賑わいは戻っていないようです。また、昨年予定されていた公募団体展の多くが中止となっています。画廊も同じような状況です。毎年春から秋にかけて開催されるアートイベントの多くも開催を断念したり、Web上での開催に切り替えたりされました。

しかし世界に目を向けると、むしろ感染者数や死者数の多い欧米の方がアートに対する悪影響は大きいでしょう。ヨーロッパを例にとると、最初に爆発的な感染拡大を経験したイタリアでは2020年3月9日に全国的な封鎖が敷かれ、その後はスペイン(3月16日)、フランス(3月17日)、ベルギー(3月18日)、英国(3月24日)……と、相次いで全国規模のロックダウン(緊急事態時の封鎖措置)を実施。6月から9月に開催延期を予定していたアート・バーゼルが中止に追い込まれるなど、実際にアートの世界でも多くの展覧会やイベントが延期や中止せざるを得ませんでした。

しかし、そんな時だからこそ、人間にはアートが必要であると考えます。アートは非日常の生活を余儀なくされた人々の荒んだ心を癒し、元気付ける力があります。感染症を治療する力こそありませんが、このウイルスがもたらした状況に苦しみ、精神的な負担を抱えている心を明るく和ませてくれる効能があることは間違いありません。そしてこのような状況が、それを再認識させてくれるのです。

1996年に創刊され、今号で記念すべき25号目を迎えた国際美術書籍『Art Maison International』。これまでの四半世紀に、多くの日本人芸術家とその作品を紹介してきました。本書の創刊時も今も変わらぬ役割は、それらの作品の素晴らしさを日本はもとより海外に住む多くの美術ファンのもとへお届けすること。いまだコロナ禍にある世界中の人たちに求められる厳選されたアートの数々が、ここに詰まっています。

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