“東洋と西洋の出会い”をキーワードとして1996年に創刊された『Art Maison International』。
それは、現代日本美術を総括的に紹介する国際美術書籍です。
海外の美術関係者たちに才能を認められている日本の芸術家の作品を、ハイレベルな美術印刷で誌面の許す限り数多く掲載しています。
2024年2月29日発行の『Art Maison International』Vol.28の掲載作品をより多くの方に知っていただくため、ウェブ・ギャラリーで公開いたしました。
このページをご覧になることで、世界に誇るべき「日本美術の今」をぜひ体感してください。

掲載作品、作家へのお問い合わせ : TEL 06-6345-9950/info@reijisnsha.com

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近年では、スマホ、パソコンという言葉が一般化し、多くの情報伝達手段がIT化しています。コロナ禍で普及が進んだリモートワークやオンライン会議が、もはや生活に定着しているという人も少なくないでしょう。2021年にはデジタル庁が発足するなど、日本政府もこの分野に力を入れています。

その中でも特にAI(人工知能)技術の発展は目覚ましく、生成AIについての情報を耳にすることが多くなりました。2022年11月に公開されたテキスト生成AI「*ChatGPT」をはじめとする人工知能の、無限の可能性がニュース等で大きく取り上げられています。その可能性とは、文章だけでなく音楽や画像などまで創作できるというもの。美術界にも大きな影響が及んでおり、すでにいくつもの論戦が展開されています。例えば、アメリカでおこなわれた公募展では、グランプリ受賞作が人工知能によるものだったと判明。作者は人か、それともAIかということが話題に上りました。  人工知能は学習した情報からしか、「もの」を生み出すことはできませんが、人類特有の能力だと思われていた創造性の一部を、人工知能も持ち得ることが証明されたのです。法整備なども含め、我々人間が人工知能との付き合い方を検討していく時期に来ているようですが、生活の利便性が向上することは紛れもない事実でしょう。

しかし、その利便性が日進月歩で向上していく一方、高度なテクノロジーに囲まれていることで、心が休まらないと感じている現代人も少なくないはずです。そこで考えなければならないのは、豊かな暮らしとは、利便性を高めることのみを指すのか、ということです。技術の進歩と心の豊かさは、必ずしも比例するものではないのかもしれません。  心に充足感をもたらすのはアートの役割であると私は信じています。感性を刺激する多彩な作品は、まさに心の滋養です。感情を揺り動かしてくれるアートの鑑賞体験によって、本当の心の豊かさが得られるのではないでしょうか。そんなアートが持つ力を多くの人々に感じていただくために、弊社が1996年から発刊しているのが国際美術書籍「Art Maison International」です。芸術によって地球上の人々の心がより豊かになることを願っています。

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