“東洋と西洋の出会い”をキーワードとして1996年に創刊された『Art Maison International』。
それは、現代日本美術を総括的に紹介する国際美術書籍です。
海外の美術関係者たちに才能を認められている日本の芸術家の作品を、ハイレベルな美術印刷で誌面の許す限り数多く掲載しています。
2023年3月31日発行の『Art Maison International』Vol.27の掲載作品をより多くの方に知っていただくため、ウェブ・ギャラリーで公開いたしました。
このページをご覧になることで、世界に誇るべき「日本美術の今」をぜひ体感してください。

掲載作品、作家へのお問い合わせ : TEL 06-6345-9950/info@reijisnsha.com

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国際美術書籍「Art Maison International」を発行する株式会社麗人社は、今年で創業30周年を迎えました。
弊社が1993年の創業から変わらず目指し続けてきたのは、素晴らしい可能性を秘めた日本人アーティストの作品を世界に広く発信していくことです。

30周年という節目にあたってこの使命を今一度胸に刻むと同時に、「アートはどんな時代にも平和をもたらす」というテーマを掲げたのが今号の「Art Maison International」です。昨年勃発したロシアによるウクライナ侵攻という悲劇。その情勢を世界中の人々が見守り、平和な世界に戻ることを願いました。 この侵攻は、2014年のロシアによるクリミア半島併合という取り返しのつかない亀裂が生じた一件に端を発すものと言えるでしょう。あるいは、1991年にウクライナがソ連から独立したことまで遡ることができるのかもしれません。いずれにせよ両国間にある文化的・経済的背景、かつ民族意識が複雑に絡み合っていることは想像に難くなく、一朝一夕に解決するのは残念ながらあまりに難しい問題です。 猛威を振るった新型コロナウイルスに続き、二カ国間での戦争。世界の大きな変化を皆が目の当たりにしたのですが、他にも世の中に対する懸念は尽きません。

しかし、先の見えない未来を前にした今だからこそ、「アートはどんな時代にも平和をもたらす」という、この本のテーマを発信する責務が弊社にはあると考えています。 これまで14の国や地域で日本美術を紹介する美術展を開催してきた私たちが学んだのは、世界中の誰もがアートを好きだということ。そして、アートを眺めている時に人はとても良い顔をしているということです。それは晴れ渡った空の下で深呼吸をする時、雄大な自然や動物たちを眺めている時にも似ています。きっとそんな平穏な心からは、人と人の間に争いや憎しみは生まれないはずです。穏やかで健全な心の状態を取り戻すため、私たちは世界中にアートを届け続けます。

1993年の創業以来、弊社は事業を通じて様々なアーティストとともに歩んできました。彼らは自分の作品が誰かの目にとまり、誰かの心に入りこみ、そしてその誰かを少しでも幸せにすることを願っています。今の不安な世の中の雲間に一条の光を見出すとしたら、その源泉はアートにあるのではないでしょうか。場所も時間も超えて、人に力を与えられるのがアートです。ここに掲載された多彩な日本人アーティストの作品が、その役割を担ってくれるものと信じています。

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